2019年11月16日(土)午後より翌17日(日)午前にかけて、「第22回日本ボランティア学習学会in ASAHIKAWA」が旭川市の旭川大学短期大学部を会場に開催されました。
本大会は、「人がつなぐ、地域をつなぐボランティア学習」をメインテーマに掲げ、道内でボランティア活動に参画する団体の方々、教職員、大学生、高校生など約120名の参加者が出席し、活発な議論が展開されました。会場運営、大会進行にあたっては、旭川大学や旭川農業高校の教職員・学生・生徒の方々のご協力をいただき、まさに人や地域のつながりを実感することができた大会となりました。
主催者挨拶
主催者を代表して、日本ボランティア学習協会代表理事 興梠 寛氏による挨拶がありました。また、共催者として旭川大学学長・短期大学部長の山内 亮史氏から挨拶があり、同大学の建学の理念である地域貢献に関して述べられました。
アレック・ディクソン賞
今年度のアレック・ディクソン賞は、ボランティア学習研究部門で甲野 綾子氏(NGOソシア)が、またボランティア学習実践部門で「北海道士幌高等学校農業クラブ」が、それぞれ受賞されました。
授賞式については コチラをご覧ください。
基調講演
基調講演では、千歳アイヌ文化継承保存会事務局長 佐々木 翔太氏が、「アイヌ文化を未来につなぐ」をテーマに、アイヌ文化の継承活動について語られました。
講演要旨については コチラをご覧ください。
シンポジウム
シンポジウムは、「人がつなぐ、地域をつなぐボランティア学習」をテーマに、近藤 聖氏(札幌大学ウレシパクラブ)・瓶子 遼太氏(旭川大学経済学部江口ゼミナール)・真島康誉氏(北海道大学農学部)の3名をパネリストとして迎え、北海道教育大学旭川校2年の石浦真依氏及び細谷里紗氏をコーディネータ―に、議論が進められました。
シンポジウムでは学生たちの活動報告をもとに、それぞれが実感した仲間とのつながりや地域とのつながり、ボランティア活動からの学びなどについて、話し合われました。
シンポジウムの概要については コチラをご覧ください。
研究発表
会員の研究発表として、明治学院中学校・明治学院東村山高等学校佐藤 飛文氏、NGOソシア・トヨタ財団・名古屋大学国際開発研究科甲野 綾子氏、旭川大学経済学部教授江口 尚文氏による発表が行われました。
発表テーマ
〇「石巻での災害復興支援活動を通した高校生たちの学び」(佐藤飛文氏)
〇「ボランティア活動とシティズンシップ(市民性)変容:ミャンマー人ボランティアリーダーへのインタビュー分析から(甲野綾子氏)
〇「街の元気づくりと『使える知識』の獲得―地域が人材を育成するー」(江口尚文氏)
第1分科会
第1分科会は、「学校が地域とつながるボランティア学習」をテーマに、北海道士幌高等学校教諭の進藤 央斗羽氏、北海道教育大学釧路校准教授の宮前 耕史氏の二人の事例発表をもとに、旭川大学経済学部教授の江口 尚文氏がコーディネートを務め、参加者も加わって意見交換が行われました。
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第2分科会
第2分科会は、「人が地域でつながるボランティア学習」をテーマに、北海道社会福祉協議会北海道ボランティア・市民活動センター運営委員会福祉教育専門委員の宍戸 敏雄氏、北海道ベースボールアカデミー代表・札幌大学特命講師出合 祐太氏の二人の事例発表をもとに、旭川医科大学医学部講師の工藤 直志氏のコーディネートにより意見交換が行われ、示唆に富んだ分科会となりました。
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第3分科会
第3分科会は、「未来を拡げるボランティア学習」をテーマに、名寄市立大学・旭川大学・旭川福祉専門学校・旭川大学高校・幌加内高校・旭川農業高校の10グループ等によるポスターセッションが行われました。コーディネーターは、旭川大学経済学部江口ゼミナール3年の岩井 柊弥氏、名寄市立大学保健福祉学部3年の秋山 さくら氏の二人が務め、活気にあふれた分科会となりました。
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