ボランティア活動の持つ潜在的教育力に“新たな価値”を見いだす教育への取り組みは、いまでは世界的な流れであると考えます。
2002年にイギリスに導入された「市民教育」(Citizenship Education)は、学校の教師とボランタリーセクターとの協働によりすすめてきたコミュニティサービス学習の集大成されたものです。1980年代からは、アメリカの大学教育に導入されて教科教授法に革命的な変革をもたらしている「コミュニティサービスラーニング」(Community Service Learning)もまた、ボランティア活動に潜む教育力の可能性を発展させたものといえます。
ボランティア学習は、“道徳的価値意識の育成”にとどまらず、“道徳的”“文化的”“社会的”“政治的”責任意識を育む、より積極的な教育へと拡大しつづけているのが世界の動きであると確信します。そのためのキーワードが「市民社会」(Civil Society)です。
今回の研究フォーラムは、学校教育や社会教育が「市民社会」という新しい公共空間にコミットすることで、人びとはいかに潜在的“人間力”“社会力”“学習力”を発掘し、さらには“市民力”へと発展させることができるかについて探求したいと思います。
大会プログラム概要
第1日 10月 2日(土) |
11:00 |
日本ボランティア学習協会定例理事会 |
13:00 |
オープニング
主催者挨拶:興梠 寛(日本ボランティア学習協会代表理事)
進行:中根惇子(水戸ユネスコ協会) |
13:15 |
記念講演
「市民社会形成のための教育〜NPO新時代とボランティア学習の新たなステップ(仮題)」
山岡義典(日本NPOセンター代表理事)
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14:20 |
『アレックディクソン賞』授賞式(受賞者スピーチ)
選考委員会講評:永井順國(政策大学院大学)
ディクソン賞授与者:臼井 孝(日本ボランティア学習協会副代表理事) |
15:10 |
シンポジウム「市民社会を築くボランティア学習」
コーディネーター |
高田 研 氏(都留文科大学) |
コメンテーター |
讃岐 幸治 氏(放送大学) |
提題1
学校と地域社会を結ぶ (高知商業高校・岡崎伸二ほか)
提題2
大学教育におけるボランティア学習の推進(聖徳大学・齊藤ゆか)
提題3
市民が主役のまちづくりと生涯学習(特活・えひめ子どもチャレンジ支援機構・仙波英徳)
提題4
若者からの提案(発表者未定) |
18:00 |
情報交換会
会場:東京芸術大学内「キャッスル」20時終了予定 進行:高橋功昌(さくら市立氏家中学校)
中家由紀子(世田谷ボランティア協会)
※フォーラム参加費とは別に会費が必要です。 |
第2日 10月3日(日) |
9:00 |
自由研究発表(希望する会員のみ)
発表1:「デューイの経験哲学とサービスラーニング」栗田充治(亜細亜大学)
発表2:(受付中)(自由研究発表の申し込みは8月31日まで受け付けます) |
10:15 |
分科会 シンポジウムと連動して、事例発表をもとに議論を深めます。
【第1分科会】 「学校と地域社会を結ぶボランティア学習の展開」
コーディネーター |
大塚 博司 氏(順天中学・高校) |
コメンテーター |
長沼 豊 氏(学習院大学) |
【第2分科会】
「大学教育におけるボランティア学習の推進と環境づくり」
コーディネーター |
藤田 久美 氏(山口県立大学) |
コメンテーター |
原田 多美子 氏(大阪経済大学) |
【第3分科会】 「市民が主役のまちづくりを拓く生涯学習」
コーディネーター |
青山 鉄兵 氏(桐蔭横浜大学) |
コメンテーター |
今西 幸蔵 氏(神戸学院大学) |
【第4分科会】
「ボランティア学習でのファシリテーション学〜学びへの関わり方は千差万別〜」
【学生フォーラム】
「熱く語ろう!学生ボランティアネットワーキング」
■資料紹介コーナーを設けますので、展示物を持参して下さい。
■流れの計画
団体自慢的自己紹介〜ランキング・グループワークショップ
〜フリートーク
〜ネットワーキングしよう!
(まとめに代えて)
(高校生の参加も歓迎します)
コーディネーター |
都留文科大、亜細亜大、昭和女子大などの
学生コーディネーター |
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12:30 |
会員総会(13時30分終了予定) 会員の方は、参加申込用紙の下欄「総会出欠用返信用」欄にもご記入下さい。 |
参加申し込み
9月21日(火)まで
参加申込書の必要事項を記入を大会事務局まで郵送・FAX又はメールでお送りください。
参加費は当日会場でお支払いください。
早期申込み割引!
9月21日までに郵便振込用紙で申込の方
【郵便振替口座名】日本ボランティア学習協会
【口座番号】00110 9 187792
会場及び交通案内
会場 |
国立教育政策研究所・社会教育実践研究センター
〒110-0007
東京都台東区上野公園12-43 |
電話 |
03-3823-0241 |
交通 |
会場は上野公園を北方向に突っ切って行くと国立博物館の西側にあります。
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JR線上野駅 公園口から 徒歩12分
JR線 鶯谷駅 南口から 徒歩8分
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参加申込書 |
(Word 38KB) |
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